今年度の文化勲章に漫画家のちばてつやさん(85)、文化功労者に俳優の草笛光子さん(91)らが選ばれました。
文化勲章に選ばれた漫画家のちばてつやさんは、1939年に東京で生まれ、少年時代は満州で過ごし、過酷な引き揚げ体験を経て帰国。17歳で漫画家としてデビューして以来、「あしたのジョー」などのヒット作を連発し、次世代の漫画家育成にも力を尽くしてきました。
漫画家が文化勲章に選ばれるのは初めてです。
ちばさんは、「今でこそ世界中の皆さんが、年齢を問わず当たり前のように読んでくれている漫画ですが、私の先輩たちから現在に至る全ての漫画家が、子供の読み物と思われていた漫画を“文化”と認識してもらえるまでに育て上げてきました。今回は、その全ての漫画家たちの創作活動に対してご評価をいただいたのだと、とても嬉しく、誇らしく思います。そのような大切な勲章を漫画界を代表してお預かりすることには、大変なプレッシャーを感じていますが、今後日本の漫画が世界の“文化”の一翼となり、さらなる飛躍を遂げる一里塚として、謹んで承ろうと思います」とコメントしています。
一方、文化功労者に選ばれたのは俳優の草笛光子さん。1950年に松竹歌劇団に入団すると、女優一筋74年、長年にわたって活躍し、幅広い世代に親しまれてきました。
草笛さんは、「あまり昔を振り返ることはしませんが、ちょっと後ろを向いたらまあまあ長い時間、舞台、ミュージカル、映画、テレビドラマなど幅広い分野でいろいろな作品を作ってまいりました。これまで私を育ててくださったたくさんの方々、作品を楽しんでくださる皆様に感謝しかありません」とコメントしています。
またプロゴルファーの青木功さん(82)も、国内外での長年の活躍が日本のプロスポーツの発展に貢献したとして文化功労者に選出されました。
文化勲章の親授式と文化功労者の顕彰式は、それぞれ来月3日と5日に行われます。
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