「蒸しあがりました~」
もちっとした食感の黒糖アガラサーに、鶏卵をたっぷり使ったチールンコウ。八重瀬町のカフェ、琉球菓子とお茶「koti(コチ)」では琉球菓子をすべて手づくりしています。
琉球菓子は、琉球王国時代に王家の祭事や接待などに用いられたもので、当時は100種類以上あったといいます。

「今残っている琉球菓子はごくわずか。残っているものでも存続の危機にあるということが、調べていくうちに分かって。私たちが次世代につないでいくために発信したりできないかと」
こう話すのは、沖縄の工芸品の販売などを行う「ゆいまーる沖縄」の鈴木修司社長。カフェを始めたのは、こんな思いからでした。
▽ゆいまーる沖縄・鈴木社長
「私たちは、琉球菓子を通して沖縄の暮らしの文化を伝えるというテーマを持っています。特に琉球菓子の場合は、旧暦文化と結びつくものがありますので」