全国に先駆け、新型の赤色灯を載せたパトカーの導入が県内で始まりました。

音が聞こえなくても赤色灯の光り方でパトカーが緊急走行しているのか、パトロールしているのか見分けがつくようになったもので、耳が聞こえない人に配慮されています。

きのう(22日)から県内で導入が始まったのが、このパトカーです。

見た目は変わりませんが、ポイントは赤色灯の光り方。

こちらが、これまでの赤色灯です。高速で光が回転しているように光ります。



そしてこちらが今回、新しく導入された赤色灯です。

蛍の光のように、ゆっくりと点滅するのが特徴です。

県警察本部によりますと、これまでパトカーの赤色灯の光り方には1つのパターンしかなく、緊急走行とパトロール時の違いは"サイレンがなっているか"のみでした。

県警察本部 警務課 菅原敏雄 調査官「耳が不自由な人がいらっしゃいますが、車を運転している際、当然、音が聞こえづらいということがあります。そのような状況で、後ろから赤色灯をつけたパトカーが来た場合、緊急走行なのか、パトロール中なのか、区別がつかない」

こうした状況から改良が進められ、緊急走行の時は、サイレンとともに従来の光り方を、パトロールの際はサイレンはなくゆっくりと点滅する光り方をするようにしたということです。

県警察本部 警務課 菅原敏雄 調査官「新しいパターンの光り方が認知されることによって緊急走行する車であることがより遠くから分かっていただけるのかなと。迅速に現場に走行することが可能になるかなと」

宮崎と京都、山形できのうから全国に先駆け新型の赤色灯をのせたパトカーの導入が始まりました。

今回県内には12台が導入され、今後、従来のものは新型に置き換えられていきます。

置き換わるまでしばらくの間は、従来の赤色灯をのせたパトカーも併用されるということです。