飯豊町に昨年度、開学した「電動モビリティシステム専門職大学」が志願者数の低迷などを理由に、来年度の学生募集を停止することが分かりました。
「電動モビリティシステム専門職大学」は、電気自動車や自動運転技術の研究・開発に携わる人材の育成を目的にした4年制の大学です。

この分野に特化した大学は日本では初めてで町と県が連携して大学の誘致を進め、
昨年度、飯豊町に開校しました。
しかし、各学年の定員40人に対し、現在、1年生は1人、2年生は3人と大幅な定員割れとなっています。

大学は、来年度も入学者が十分に確保できないことなどを理由に、おととい(21日)来年度の学生募集を停止することを発表しました。(これまでに受験生からの問い合わせは入っていないということです)

大学は先月下旬、在学生と保護者に対する説明会を開き、在学生が卒業する2028年3月まではこれまで通り授業や就職などのサポートを続けることを確認したとしています。
飯豊町は、大学の建物の整備費などとしておよそ3億5000万円を補助したほか、土地を無償貸与していました。

吉村知事は、「非常に残念。町に話を聞き、動向を注視したい」とコメントしています。
