21日午後、沖縄本島にいるはずのない「シカ」が、本島北部・国頭村の路上で目撃された件で、目撃された場所から数キロ離れた場所で動物園の開業を目指して動物を飼育している団体が、過去に5頭の二ホンジカを飼育していたことが分かりました。

23日取材に応じたこの団体の代表者によりますと、国頭村謝敷の施設の敷地内で、県外から連れてきた5頭の二ホンジカを飼育していました。

しかし、去年11月までに老衰などで全頭死亡したため、保健所に所定の書類を提出してシカの死亡を届け出た、としています。

一方で県などによりますと、沖縄本島には野生のシカは生息していないとされていて、今回発見されたシカがどこから来た個体なのか、謎が深まっています。

また専門家は、生態系上位にあるシカがいることで、多くの固有種が生息するやんばるの森の生態系に悪影響が出ることを懸念しています。

やんばるにいないはずのシカ(21日 視聴者提供)