庄内浜でとれる県のブランドズワイガニ、「庄内北前ガニ(しょうないきたまえがに)」の出荷基準を確認する目ぞろえ会が、きょう鶴岡市で開かれました。
ズラリと並んだ大きなズワイガニ。庄内浜でとれた県のブランドズワイガニ「庄内北前ガニ」です。

中でも、重さが1キロ以上、甲羅の幅が13センチ以上など厳しい基準を満たしたものだけが「庄内北前ガニ」の「特選」を名乗ることを許されます。

庄内総合支庁 水産振興課 工藤創さん「かの有名な越前ガニ・松葉ガニなど有名ブランドがありますが、全く同じカニです。やはり有名産地に比べると単価が安く食べられるので、隠れた穴場として関西の方から食べにくる人もいる」

県がブランド化を推し進めて6年目となる、庄内北前ガニ。
漁の解禁は、越前ガニなどより1か月早く今月から始まっていて、出荷時期でも差別化を図っています。

きょうは漁業関係者が集まり、より単価の高い「特選」を目指す選別基準の確認を行いました。
関係者「これから脱皮する直前のカニというのは、次に準備している甲羅があるから若干リフトアップ(浮いている)ようなものがあります。こういうのはどうなんだと話がありました。鼠ヶ関ではアウトにしている」

大きく足を広げ、生きの良い庄内北前ガニ。出荷時点で生きていることも特選の条件のひとつですが、まだ海水温の高いこの時季は、冷たい水槽で活力を回復させるなどの工夫も行なっています。

庄内総合支庁 水産振興課 工藤創さん「漁師さんも気合を入れて、冬の荒波を越えてカニを獲りに行くと思います。茹でガニ、焼きガニ、刺身、カニ雑炊もいいですね。いろんな食べ方で食べてもらえればうれしい」

カニ漁は来年1月まで行われ、その期間、庄内では庄内北前ガニの様々なキャンペーンが行われます。