高校ラグビーです。17日、宮城県予選の準決勝が行なわれ、花園出場をかけて争う2チームが決まりました。

準決勝の第1試合。33年ぶりに花園を目指す第1シード・佐沼に挑むのはおよそ800人の全校生徒が声援を贈る利府。

前半6分。強力フォワード陣を擁する佐沼がモールで押し込み先制のトライを奪います。

一方、佐沼の攻撃力に守備の時間が長くなる利府ですが、前半23分。ディフェンスラインのスキを突きそのままトライ。大声援の期待に応えます。

終始ボールを支配する佐沼の攻撃に粘り強く戦う利府ですが、ここでノーサイド。31対7で敗れた利府、決勝進出はなりませんでした。

利府 小島寿人主将:
「応援は力になるなと感じた。全校生徒にありがとうと伝えたい」

続く第2試合は、28連覇中の仙台育英と51年ぶりに花園を目指す仙台三高との対戦。仙台育英は、前半5分。密集から抜け出し先制のトライ。

一方、三高は、ペナルティーキックを得て蹴るのは、キャプテンの斎藤。これを決め3点を返します。

しかし、攻撃の手を緩めない仙台育英は、試合終盤までに8つのトライを奪い相手を圧倒。

それでも最後まで諦めない三高は、後半29分。キックオフのこぼれ球を奪いそのままトライ。最後まで戦い抜きました。試合は53対10で仙台育英が勝ちました。

仙台三 齊藤慧士郎主将:
「最後の最後まで文武両道を貫いて勉強とラグビーをどっちも頑張ることを出来たのは人生で大きな糧になる経験でした」

佐沼と仙台育英の決勝戦は、20日、午前11時からユアテックスタジアム仙台で行なわれます。