別荘地としても人気の長野県の軽井沢町が今、若い世代を中心に多くの人で賑わっています。食べ歩きに、ショッピング、自然も満喫。その魅力に迫ります。
軽井沢「食べ歩き」に若者殺到 変わる“高級避暑地”
井上貴博キャスター:
一昔前は別荘地でセレブむけという印象でしたが、90年代に新幹線やアウトレットが開業して大きく街が変わったということです。

「避暑地」軽井沢は最高気温が平年値で7月は25.3度、8月は26.3度、9月は21.7度と、暑かった今年でも30度を上回ることは本当に珍しかったそうです。
老舗ホテルや別荘が立ち並ぶ、景観を大切にした町でもあります。
「プリンスショッピングプラザ」もあり、東京から約1時間、自由席なら5490円で行けるため、2拠点生活をしている人も増え、“東京24区”とも言われるそうです。

そして、若者をターゲットにするべく、食べ歩きのお店が増えました。2階に構えるハンバーグ専門店「IZUTSUYA」では、1階の「まる牛 軽井沢」で肉寿司をテイクアウトで提供しています。
元々学生寮があったかなり広大な敷地の中に「Karuizawa Commongrounds」という複合施設を2023年3月にオープンさせました。そば店・ワイン専門店・インターナショナルスクールも施設内に入っています。
廃線となっている旧信越本線の線路跡地には、駅直結の温浴施設や宿泊施設が2026年春にオープン予定です。
小笠原亘キャスター:
仕事で今年の夏に行きましたが、混んでいました。若い人が多いような印象でした。
「日帰りばかり」の課題も…
井上キャスター:
人が来ても宿泊してもらえないという課題があるそうです。

軽井沢町役場 観光経済課によると、「若者が増えてるのはうれしいのですが…みんな日帰りばかりなんです。本当はなるべく長く滞在してほしい」ということです。
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは「長年つちかった“高いブランド力”をなかなか安売りできない。景観の問題もあり、宿の数を激増させるのは難しく、宿泊代も若者にとっては高い」としています。