張本智和選手:
オリンピックも初めてでしたし、その前の世界卓球だったり、アジア大会とか、いろんな大会に初出場のはずなのに、いつもの大会と同じような顔つきで、プレーの内容も同じなので。若い時って、勢いがあるときと勢いがなくなってしまうときがあるんですけど、妹は僕がさっき言ったように、浮き沈みが少ない。すごくいいプレーをしたとしても、それは調子がいいからできているわけではなくて、いつも通りすごいプレーができているな。今日だけとかこの時期だけというわけではなく、明日やってもそういうプレーができそうだなというプレーがメンタルの強さにも見えるのかなとは思います。
張本美和選手:ありがとうございます。

ディレクター:
…というお話ですけれども。
張本美和選手:
緊張、すごくしているんですけどね。本当に緊張しない試合は一度もなくて。(そう見えるのは)なんなんですかね?でもやっぱり試合前に緊張してるというのはもう全部言っちゃうタイプなので。逆にそれで吹っ切れてる部分もあるのかなとは、最近はそう思うんですけど。
小学生の頃は逆にメンタルが弱かったというか、本当にお兄ちゃんのメンタルを目指してきたので。

負けん気があって、「絶対に負けない、絶対勝ってやる」っていう気持ちがプレーにも表れているところは、自分は小学生から見ていて。

それが一番、技術も強い部分っていうのはあるんですけど、そこが一番自分に足りなかったものだったので。お兄ちゃんを見てたぶん、どんどん良くなって、いい方向になっているのかなとは思います。