8日に亡くなったエリザベス女王は、東海地方の人からも敬愛を集めていました。

47年前、エジンバラ公フィリップ殿下と共に夫妻で初めて来日した際には、伊勢神宮を訪れ、およそ5万人が笑顔で歓迎。女王もにこやかに応じました。出迎えた伊勢神宮の神馬にニンジンを与える一幕も。

また、海女さんの実演を見学された際には、「きょうは寒いから早めに切り上げて下さい」と、いたわりのお言葉をかけられたそうです。バラの花束を受け取ったときには優しい笑顔がこぼれました。

御木本真珠島ではネックレスができるまでの全行程を視察。

(御木本真珠島 柴原 昇取締役)
「女王は普段から真珠を身につけるほど、真珠がすごくお好きだったと聞いている。視察も食い入るような眼差しで熱心に見ていただいたと」

9日、女王が訪れたその島には哀悼の気持ちを表す半旗が掲げられていました。

(御木本真珠島 柴原 昇取締役)
「お越しいただいたことはすごく光栄。心からご冥福をお祈り申し上げたい」

一方、太平洋戦争中に三重県熊野市紀和町で、強制労働で亡くなったイギリス人捕虜を偲ぶ追悼式を主催する戸地功さん。

2013年にエリザベス女王から両国の和解の促進と交流を深めてきた功績を称えられ、名誉大英勲章が贈られました。女王の死去を受けて戸地さんは。




(名誉大英勲章を贈られた 戸地功さん)
「残念ですね。寂しい。女王や勲章をいただいたことを思い出し、いろいろなことができた。いまでも追悼式をやってくれているのは英国国教会なので、エリザベス女王が頂点。われわれもできるうちは追悼式を続けていきたい」