能登半島地震など大規模な災害の際、介護が必要な人や障害のある人など、いわゆる「災害弱者」をどう守るかが課題となっています。災害時、何が必要でどこに逃げればいいのか。日常的な医療ケアが必要な子どもたちとその家族を取材しました。

母親 村上梨詠さん「本当に怖いなと思いました。今さくらはまだ抱っこで逃げれるけれど、今後大人になったら、もしこのような災害があったら助けてあげれないんじゃないかと思う気持ちが大きくて、すごく不安です」

こう話すのは富山県氷見市の村上梨詠さんです。二女のさくらちゃん(9歳)は、生まれつき脳のしわが少ない「滑脳症」という10万人に1人の難病を患っています。

身体的、知的に重度の障害があり、話すことも歩くこともできません。