コメづくりを通して地域の農業に貢献している団体に贈られる「オリザ賞」の最終審査が、6日行われ、審査委員が大崎市内のNPO法人などを視察しました。

大崎市鳴子温泉のNPO法人「鳴子の米プロジェクト」の田んぼには、審査委員6人が視察に訪れ、コメづくりなどの取り組みについて説明を受けました。
この団体は、およそ20年前から低アミロース米「ゆきむすび」の栽培を通じて消費者による田植えや稲刈りなどを企画しながら中山間地の農業を支えています。

鳴子の米プロジェクト・上野健夫理事長:
「出来るだけ多くの人にこの素晴らしい環境やコメづくりなど農業をこれからも伝えていきたい」

色麻町の「加美農業高校」では、安全で適切な農業に取り組んでいることを証明するGAP認証の取得や、米粉を使ったお菓子作りについて説明を受けました。

加美農業高校農業科3年・早坂透眞さん:
「自分たちの活動の一部としてGAPの活動もそうだが、自分の担当は米粉なので、米粉の活動をどう評価してもらえるか楽しみ」

大郷グリーンファーマーズ・西塚忠樹取締役:
「今年ロボット系の機械を入れてみて、人手をかけずに除草できるならやってみる価値はあるかな」

また、大郷町の農業生産法人「大郷グリーンファーマーズ」では、農薬を使わない有機米の栽培に取り組んでいて除草ロボットの導入にも挑戦しているということです。
オリザ賞は、コメづくりを通じて地域の農業振興に貢献する団体や個人を表彰するもので、審査結果は、11月1日に発表されます。