カメラのトラブルで中断している福島第一原発の燃料デブリの取り出し作業について、東京電力は、4日までにカメラが復旧しなかったと明らかにしました。

福島第一原発2号機では、9月から溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出し作業がカメラのトラブルにより中断しています。

東京電力は4日、カメラに高い電圧をかけて復旧を試みましたが、復旧しませんでした。これを受けて東電は、5日から作業の検証を行い、カメラの交換についても検討することにしています。

一方、東電は、4日に公開した格納容器の中の映像で、取り出し装置の先端部が、
燃料デブリをつかんでいることを確認したと明らかにしました。映像は、9月14日に撮影されたもので、これまで東電は、デブリに「接触した」と、説明していました。

東電は映像を10月1日に確認し、その際に、デブリをつかんでいることを把握したと説明。「正確な情報発信ができなかった」と釈明しています。