宿泊税の導入により大きな影響を受けるのが、実際に客から税を徴収するホテルや旅館など宿泊事業者です。税額の300円の支払い方法やフロントでの対応などについて現場からは、懸念と憤りの声が聞かれました。
仙台ホテル旅館組合 梅原敏組合長:
「(税収の)使われ方に関しても納得していない部分がかなり多いし、現場での負担はさらにかかるので宿泊税に関しては何もいいことが無いというイメージ」

仙台市内57の宿泊施設でつくる「仙台ホテル旅館組合」の梅原敏組合長は、現場の混乱を懸念します。
仙台ホテル旅館組合 梅原敏組合長:
「ホテルシステムの修繕・改修をしないといけないので、(システム)会社によって違ってくると思うがおそらく数十万円かかると予測している。宿泊税300円の徴収方法については、現金でフロントで支払ってもらうのがほとんどになるのかなと思う」
宿泊客のほとんどはオンライン決済を利用しているといいます。しかし、宿泊税については、事業者側にも手数料がかかるため「現地での現金払い」にせざるを得ないと話します。
仙台ホテル旅館組合 梅原敏組合長:
「インターネット上で精算したお客様が、精算全部済んだと思ってホテルに来た時にさらに300円かかると言ったとき、はたして納得していただけるか不安がある」

また、市内のホテルはビジネス客の利用も多くこんな心配も口にします。
仙台ホテル旅館組合 梅原敏組合長:
「インターネット上で会社が法人決済する場合もかなり多い。出張する本人が、全部会社で払っているはずなんだけどと思っていても、実は現地で宿泊税だけかかるという事に対していろいろトラブルが生じてくるのではと」