防犯カメラが捉えた映像


新潟県上越市の住宅に設置された「防犯カメラが捉えた“忍び込み”の映像」です。


深夜の住民が寝静まった頃に、住民のいる住宅に侵入して金品などを盗む『忍び込み』。上越市の春日野地域で、この『忍び込み』の被害が相次いで発生していることがBSN新潟放送の取材で分かりました。

8月14日の午前0時13分、寝静まった住宅に近づく黒い影。防犯ライトがつくと帽子の上からフードを被った不審な人物が浮かび上がりました。よく見ると、工具のようなものを手にしています。
玄関が開かないことを確認したのか、すぐにその場を離れ、何度か振り返りながら暗闇に消えていきました。

当時1階では50代の女性が寝ていました。

【住民の女性】「これが現実なんだなと思って、まさか自分の家がそんな目に遭うとは思わなかったので、とにかくびっくりしました。怖かったです」


この不審な人物は、一体何をしようとしていたのでしょうか…。
警察は、寝静まった時間帯に人がいる住宅などに侵入して金品などを盗む、いわゆる『忍び込み』の犯人とみています。

上越市春日野では7月上旬から8月にかけて、この『忍び込み』による被害が相次いでいるそうです。住民によりますと、未遂を含めて7件発生していました。現金35万円が盗まれた住宅や、窓ガラスを割って侵入されたケースもありました。


防犯カメラに不審な人物をとらえた先ほどの住宅では、玄関をガラスの引き戸から防犯性が高い金属製のドアに変えました。およそ30万円の費用がかかったそうです。

【住民の女性】「お金とか物を盗まれるだけだったらまだしも、命に関わることですから、もうとにかく何物にも代えがたいので」

また、自宅周りにセンサー式ライトを追加で設置しました。

【住民の女性】「今でも夜に音がすると、ひょっとしたらどこかで何かが、誰かが来たかなとか、すごくそれは今でも感じます。玄関のドアを替えてもこういうライトを付けても、すごく感じます。はらわたが煮え返るくらいすごく憤ってます。とにかく早く捕まってほしいと思います」



上越署の穴沢隆副署長は「住宅対象の侵入窃盗は大変悪質で、凶悪犯に移行する可能性も高い」として、全力で捜査に当たっていると話します。

【上越署 穴沢隆副署長】「不審な人物を見たりした場合はぜひとも110番していただいて、情報提供をいただきたい。市民の皆さんの協力を得てなんとか検挙したいと考えています」


犯人が見つからずに今も不安な夜を過ごす住民は、一刻も早い事件の解決を望んでいます。