イスラエル軍によるレバノンへの地上侵攻が始まるなど中東情勢が悪化するなか、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の学生らは大学側に対し、イスラエルと学術的な交流を絶つよう訴えて抗議しました。


▽イスラエル・テルアビブ近郊でTBS記者
「今ミサイルが上空を飛んでいるのがはっきりと分かります」

イランがイスラエルに対し180発以上の弾道ミサイルを発射した翌日、イスラエルは、親イランのイスラム組織が拠点とするレバノンの首都中心部を空爆し、少なくとも6人が死亡しました。

▽OISTで上江洲まりの記者
「中東での戦闘が激化の一途をたどるなか、OISTがイスラエルとの交流を絶つよう求め、学生が抗議の声をあげています」

抗議活動を行ったのはOISTに通う学生ら15人で、イスラエルのワイツマン科学研究所などとの提携を終了することをOIST当局に求めるとともに、先月19日、大学がコーヘン駐日イスラエル大使を招いたことに改めて抗議しました。

▽抗議に参加した学生
「OISTの多文化な環境を無視した行為。多くの学生がイスラエルによる武力攻撃の激化に傷付けられている」

抗議を受けてOIST当局は「個人の表現の自由と、多様な意見を交わすことを尊重しながら、世界中から集まるすべての学生・教員・スタッフ、そしてその家族に対する相互の尊重も大切にしています。引き続き状況を注視してまいります」とコメントを出しています。