現在、30人ほどの国民が所属する愛好団体、「指笛王国おきなわ」。国民は月に2回集まり、指笛でメロディーを奏でる練習をしています。

王国というからには、もちろん、国王がいます。“建国”したのは、垣花譲二国王(75)。

垣花譲二さん

▽指笛王国おきなわ・垣花譲二国王
「指笛は昔から、周囲を明るく元気に、そういう力を持っていると思う。私もそれは大事にしてやってます」

沖縄の伝統文化、エイサーやカチャーシー、そして高校野球の応援にも欠かせない「指笛」。しかし、指笛を吹ける人は減ってきているといいます。

「指笛といえば沖縄と言われている割には、周囲に聞いてみるとあまり吹けない。それでじゃあもう、サークルを作ろうと」

指笛を吹ける人が周囲に少ないことに気づき、ショックを受けた垣花さん。指笛を守り普及させるため、2005年、西原町で「指笛王国おきなわ」を“建国”。その1年後には、「7月10日」を指笛の日と宣言しました。

指笛王国には“住民票”もある


吹く時の指の形が数字の7になること、そして、10本の指を駆使して様々なスタイルで自由に吹くことができることから「7月10日」を選んだのだそう。