四季を通じて「陣」を敷いたものの…

記者「カラスが向かった方向に来てみました。すごいカラスが飛んでいます。あたり一面カラスで覆いつくされている」

日が沈み夜になると、高岡の市街地は、まるでホラー映画かのように、ねぐらへ向かうカラスの鳴き声に包まれます。

この事態に頭を悩ませているのが高岡市環境政策課の室谷智さん。かれこれ7年、カラスと一進一退の攻防を続けてきた高岡市のミスターカラスです。

高岡市環境 政策課 室谷智さん「高岡の目立つところで、どうしてこんなにカラスがいるんだろうと…あまりいい思いがしないので、対策の方は続けていかないといけないと思っているんですけど。なかなかゼロにするというのはうまくいっていない」

2023年は「高岡の陣」と称して四季を通じてカラスとの戦いに挑みました。

カラ スが巣作りを始める「春」…、巣を見つけると即撤去しました。「夏の陣」では夜間に懐中電灯で追い払い作戦を敢行。エサが少なくなる秋と冬は木の実などを早く摘み取り、カラスを飢えさせる「兵糧攻め」です。

高岡市環境政策課 室谷智さん「古いものもあれば、新しくやる兵糧攻めなどもありますが、それらを一連としてやることによってより効果を挙げることを目指しています」

春・夏・秋・冬季節ごとにあの手この手で、高岡の街からカラスを追い出す作戦をしかけたのですが…。

「カーカー」

街からカラスが消えることはありませんでした。