この台風は台湾付近にゆっくり進んだ後、さらに東シナ海でほとんど停滞する予想となっていて、なかなか進みません。なぜこれほどまでにノロノロなのでしょうか。
石川博康 気象予報士
「台風18号ですが、進路予想をみると非常にゆっくりとした動きとなっています。
台風は自分の力では動くことができず、主に周りの風に流されて動くのですが、台風付近にはあまり強い風が吹いておらず、偏西風も台風からかなり北側を流れています。さらに太平洋高気圧も行く手を遮っていて動けない状況になっています。
しばらくはこのような気圧配置が続く見込みで、動きは遅いでしょう。
また本州付近では台風が近づく前から影響が出そうです。台風から流れ込む暖かく湿った空気が秋雨前線を刺激して、山陰でもまとまった雨が降る見込みです。
また、動きが遅く影響が長引くおそれもあります。
最新の情報に注意してください」
■「台風18号」の進路予想
台風の中心は、2日9時には南シナ海の北緯21度35分、東経119度20分を中心とする半径65キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルが予想されます。予報円の中心から半径210キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。