6日午後、富山県高岡市の松太枝浜海水浴場の沖合300メートルの海上で、水上オートバイに乗っていた小矢部市の自営業の50代の男性が海に転落しました。男性は自力で消波ブロックに泳ぎついたところを救助され、病院に搬送されました。男性は左足の骨を折るなどの重傷です。

伏木海上保安部によりますと、6日午後3時15分ごろ富山県高岡市の松太枝浜海水浴場にいた人から「1人乗りの赤い水上オートバイから人が落ちたように見えた。水上オートバイは漂流している」と118番通報がありました。

巡視船「やひこ」と巡視艇「たちかぜ」、小型艇並びにヘリコプターが出動して捜索し、午後4時35分ごろ海水浴場から東側400メートル付近の雨晴マリーナ北側の防波堤外側にある消波ブロックに男性が自力で泳ぎ着いたところを岸にいた海上保安部職員が発見しました。

その後、男性は高岡市消防本部のゴムボートで救助され、病院に搬送されました。男性は左足の骨を折るなどの重傷です。

6日の高岡市の午後3時の気象は晴れで南の風9.1メートル、気温35.2℃で、波の高さ50センチから1メートル。気象台からは富山県沿岸部に強風注意報、波浪注意報、高潮注意報が発表されていました。

伏木海上保安部は、水上オートバイが高波に乗り上げたあと、着水したところで横波にあおられ横転、そのはずみで男性が転落したものとみています。

今回の事故について海上保安部は、台風11号が県内に最も接近していた上、強風、波浪、高潮の各注意報が発表されている中でのマリンレジャーであり大変危険です。また、水上オートバイで海上へ出る際は連絡手段の確保と救命胴衣の着用、気象などの状況を把握して状況が悪くなりそうと感じたら早めに陸地に戻るよう呼びかけています。