那覇市の工事現場で発見された不発弾の処理作業が29日行われ、周辺の住民およそ1400人が避難しました。

不発弾は去年12月に那覇市の首里山川町で下水道の工事中に発見されたアメリカ製250キロ爆弾1発です。

29日午前8時半過ぎに首里高校に対策本部が設置され、処理作業が始まるおよそ2時間前から周辺の住民およそ1400人に避難が呼びかけられました。

午前10時45分ごろから始まった処理作業は、地中5メートルの穴に不発弾を移した後、起爆装置である信管を取り除くもので、作業は午前11時55分に終了し、住民の避難と交通規制が解除されました。

作業が終了するまでの間は周辺の道路が通行止めとなり、路線バスを迂回させるなど交通機関にも影響が出ました。

▽現地対策本部長・知念覚那覇市長
「無事終了したということで本当にほっとしている。いかにおろかなことをしてきたかを改めて、今生きている我々は考えないといけないと思っています」
那覇市によりますと処理にかかった費用の総額はおよそ2000万円で、通常は国が9割負担しますが、今回は住宅への影響調査などの費用およそ450万円を市が負担したということです。
<処理作業>
▼午前08時40分 現地対策本部設置
▼午前08時50分 住民避難開始
▼午前09時55分 交通規制開始
▼午前10時00分 交通規制完了
▼午前10時45分 不発弾安全化処理開始
▼午前11時55分 不発弾安全化処理完了、住民避難と交通規制解除