6日、富山市で警察が、窃盗未遂の疑いで指名手配中の男の自宅を訪ねたところ、男が包丁を持って逮捕を拒否し、自宅に立てこもる騒ぎになりました。

記者:
「現場は住宅街にあるあちらの集合住宅です。周囲は広く規制線がはられ捜査員が警戒しています」

現場となったのは富山市岩瀬にある集合住宅の一室で、付近住民によりますと午前10時ごろから警察が集まってきたということです。

近所の人:
「家から出るときは警察官が何人かいて、ドア開けたら警察官が盾みたいなの持っていて、ちょっと待ってくださいといわれて、どうしましたと言ったら目の前に刃物振り回している人がいるから気をつけてくださいと。(刃物持っている人見ました?)若い人でした。人質とってやるとか変なこと言っていた」

捜査関係者によりますと、6日午前9時35分ごろ、石川県警の捜査員が窃盗未遂の疑いで、指名手配中の40代の男の自宅を訪ねたところ、男が包丁を持ち出して逮捕を拒否し、自宅の部屋に立てこもる騒ぎになったということです。

部屋の中には子どもを含む数人がいたことから、警察は自宅から出てくるよう説得を続け、周辺に規制線を張って警戒態勢をとっていました。

付近住民:
「覆面パトカーが2台とまっていて人がいっぱいいたんですけど、U字型の棒(さすまた)を持っている人が建物のすみでしゃがんで待っているような感じだった」
付近住民:「何ですか、という感じ。びっくりした。本当に普通の静かな住宅街なので…」

騒ぎは、子どもたちの下校時間になっても解決せず…。

保護者:「子どもたちには晴海台付近には近付かないよう学校で指導しましたと。事件だと思わなかったので、子ども大丈夫なのかなと気になりますけど…」

県警によりますと、今のところけが人の情報は入っておらず、男は、警察の捜査員の呼びかけに応じているということです。

県警は近隣の住民に、外出しないよう呼びかけるとともに今も石川県警と合同で慎重に男の説得にあたっていました。

※その後、男は6日午後9時前、警察によって身柄を確保されました。