■イギリス エリートは若い段階からどんどん登用
井上貴博キャスター:
今回の党首選で争ったのは42歳と47歳。日本では考えられないと思います。そこに惹かれました。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
イギリスは日本と同じような小選挙区制ですが、エリートは若い段階からどんどん登用して総理候補にしてしまうんです。だから当選回数も2、3回のときから大臣にするとか。これは日本も学んだ方がいいと思います。
井上キャスター:
どうすればできるのでしょうか?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
年功序列をやめて、党に諮問会議みたいなのを作って、できる人をどんどん登用する。イギリスではやっているんですけどね。
ホランキャスター:
自分たちの席を明け渡すことは、なかなか…
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
ベテランでも一生大臣になれない人もざらにいるという。
井上キャスター:
派閥で「うちに入れなさい」ということではないのですが?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
もう派閥はありませんから。総選挙区は、ライバルは他の政党同士を個々でやるから。
■渋谷スクランブルで記念撮影
良原キャスター:
トラス氏は、過去に国際貿易大臣として日本に来日しています。2020年、「経済連携協定」の協定書に署名をしました。2019年には、この準備のために来日しています。そのとき撮った、渋谷のスクランブル交差点を赤いかっこいいワンピースで歩いている姿の写真をInstagramにアップしています。この写真には「貿易協定のためなら、どんな道でも渡るわ」と、スクランブル交差点を渡っている姿とリンクさせたようなコメントが添えられていました。
そして2020年、実際に協定書に署名しているということです。
■日本とも共同歩調
井上キャスター:
ジョンソンさんと考え方が似ていると聞きますが、どうなのでしょうか?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
同じ保守党であり、ウクライナとの関係では対ロシア強硬派。さらに中国に対しても対中強硬派の点では、ジョンソンさんの考えに近いです。
井上キャスター:
日本に対しては、どうなんですか?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
対中強硬姿勢なので、日本はイギリスに近いオーストラリアやニュージーランド、そしてアメリカと一緒に枠組みを支援しようという意味では、日本とも共同歩調は可能だと思います。
ホランキャスター:
国内の物価高問題に対しては、切り込んでいけるタイプの方なのでしょうか?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
サッチャーさんはコストカットをしましたが、その部分は財政出動など“人気獲り”の事やっていくと思います。そこが勝負どころだと思いますね。
井上キャスター:
国民が熱狂して投票したのではなくて、党員の中で党首を決める選挙で支持されただけで、国民から支持されているわけではないということでしょうか?
TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
自民党総裁選みたいなものですからね。サッチャーさんは、レーガンさんと同じような流れで、国民の熱狂を集めたということがあって、トラスさんが国民の支持をこれからどこまで集められるかですよね。














