ハンドラーとペアで活動するマングース探索犬には、2種類がいる。テリアなどがマングースを見つけて追跡し居場所を特定する「生体探索犬」

そして、シェパードやラブラドールなどがマングースのフンを探す「フン探索犬」だ。今回取材班は、フン探索犬のペアに同行させてもらった。

フン探索犬の龍神丸

環境省から委託を受けている南西環境研究所所属の探索犬、龍神丸(りゅうじんまる)とハンドラーの上間慎矢さんはペアを組んで4年。慣れた足取りで山に入っていく。

▼ハンドラー 上間慎矢さん
「フンがあったときは、場所を絞っていき、絞ったらこっちを見て伏せる(ように訓練されている)。探索は週3回、月・水・金とか」

ぴったりと息の合った龍神丸と上間さん。雨でぬかるんだ道にもかまうことなく調査を進めていく。しかし、マングースのフンは簡単に見つかるものではなく、探索は長時間に及ぶ。

「日々の探索でマングースのフンを見つけることが少ないので、見つからないことが多いので、犬のモチベーションを崩さないために、(フンを)まいて、見つけたら遊びモチベーションを保つということをしている」

龍神丸のやる気を引き出しながらマングースの痕跡を探索する日々

探索を進めていくと、マングース駆除の課題となっている場面に出くわした。