山形市内で最も高いビルで、きょう、大規模地震を想定した防災訓練が行われました。
ポイントは、早めの情報共有です。
舞台となったのは24階建て・高さ115メートルの霞城セントラル。

きょうの訓練は、山形市で震度6強の地震が発生したという想定で行われ、消防車両16台が出動し霞城セントラルで働く人や消防関係者などおよそ250人が参加して行われました。

佐藤真優アナウンサー「地下で歩けない人がいるという想定で、救助に向かっています」

山形市消防本部では、年に2回、霞城セントラルと合同で訓練を行っていて、今回は事前に詳しい被害状況などが知らされないいわゆる「ブラインド型」と呼ばれる方法で実施されました。
佐藤真優アナウンサー「こちらではけがの程度に合わせて治療の優先度を決める、トリアージが行われています」

消防によりますと高層ビルでは、大きく、長時間の揺れがおきた場合、短時間で
状況が変わりやすいことに注意が必要だということです。
そこで重要となるのが、早めの情報の共有。
訓練では、地震の発生で地下駐車場の天井が崩落し、上層階で火災が発生した想定で行われ、隊員たちは連携しながら救助と消火の対応にあたっていました。

西消防署副署長 髙橋俊弘 消防指令長「消防隊との連携が非常にスムーズに行えて、活動しやすく行動しやすい内容だった。災害というのは、いつどこでやってくるかわかりません。自助・共助の部分を含めて、日頃からの防災対策・備えが重要になってくる」

2009年から防災訓練を行っている霞城セントラルでは、今後も訓練などを通じて防災意識を高めていきたいとしています。
山形新都心開発・施設管理部 渡邊賢一さん「想像と違う部分の差が大きいことが分かった。ここで働く人たちの知識・糧となってもし万が一災害が発生した場合には、その人たちの力が必要になってくるので、こういう訓練は大事にしていきたい」
