台風11号は6日未明、九州北部に最も接近しました。各地で強風が吹き、交通機関が運休となったほか倒木が道をふさぐなど、大きな爪痕を残しました。

強い勢力を保ったまま、6日午前5時前後に福岡県に最も接近した台風11号。

RKB若松康志「午前5時過ぎのJR久留米駅です。時折、体が押されるほどの強い風が吹いています。風の影響でロータリーには枝が散乱しています」

RKB坂本くるみ「午前5時過ぎのJR博多駅の中央改札口です。通常であれば始発が動き出して、通勤通学の方が改札を利用されるんですが、シャッターは閉まったままとなっています。駅構内の人通りは閑散としていて、人の姿はほとんど見受けられません」

公共交通機関は始発から軒並み運休となり、学校は休校となるなど、日常生活に大きな影響を及ぼしました。

男性「いつも、ここから通勤していて、来なかったら歩こうかなと。バス来ないんじゃないかなと」

午前9時以降、西鉄バスやJR、地下鉄などは運転を再開しましたが、朝の足は大きく乱れました。

RKB高田佳明「始発から運転を見合わせていた福岡市地下鉄は、午前10時過ぎに運転が再開されました。天神駅では、多くの利用客が改札口を通って行きます」

通勤客「出社を遅らせた。単身赴任でこんなこと初めて。再開されて、ようやく出社できる。ほっとした」

今回の台風の特徴は「強い風」。福岡市中央区で、午前4時34分に最大瞬間風速33.2メートルを観測しました。

RKB植高貴寛「午前7時半すぎの飯塚市です。公園に入る道に大きな木が倒れてしまっていて、車が入ることができません」

強風が吹き荒れ、各地で倒木が相次ぎ道路をふさぎました。建物の外壁約2メートルが剥がれ落ち、歩道に散乱しているところも。さらに・・・

RKB武藤繁「大きな看板が倒れています。そして看板の下には、バイクが下敷きになっています」

玄界灘を北上した台風11号。台風の中心に近かった玄界灘沿岸部で、収穫を控えた果物の被害が相次ぎました。

RKB原口佳歩「佐賀県伊万里市にある梨園です。台風の影響で、収穫間近の梨が落ちてしまっています」

RKB本田奈也花「午前8時30分の唐津市浜玉町です。こちらでは、ぶどう狩りを行えるそうですが、ご覧のように台風の影響でしょうか、落ちてしまっています。見えるだけでも20房ほど落ちています」

九州電力によりますと、福岡県で3470戸、佐賀県で2350戸が一時停電しました。台風の影響が懸念されたのは、この場所です。

RKB黒木秀弥「午前6時半、先月火災のあった旦過市場周辺です。強風等による影響は見当たりませんが、安全確保のため、きのうの夕方から引き続きメイン通りは通行止めとなっています」

九州への直撃は免れたものの、台風11号は各地に大きな爪痕を残しました。