去年、原発事故による避難指示が解除された福島県浪江町の室原地区で、25日、試験栽培されたコメの収穫が行われました。
浪江町の特定復興再生拠点・室原地区では、原発事故の影響で稲の作付けが制限されていますが、去年3月に避難指示が解除され、去年から営農再開に向けた試験栽培が始まりました。
2年目となる今年は4アールで試験栽培が行われ、25日は、地元の農家や町の職員が手作業でイネを刈り取りました。室原地区で今年収穫されたコメは基本、廃棄されますが、25日に収穫されたコメは、放射性物質の検査を行ったあと、地元の人たちに試食用として提供されます。
室原地区復興組合・高田秀光組合長「コメの出来もいいのでおいしいコメが出来ると思うが、あとは結果次第かなと感じている」
組合長の高田さんは、営農再開に向けて後継者不足が課題だと話します。
高田秀光組合長「昔みたいにみんな仲良く安定した生活ができればいいなという中に、旧態依然の農地なのでそれをどう近代化していくかが(課題と)思っている」
町では、早ければ来年にも出荷制限の解除を目指すことにしています。















