「学校での傷つき体験」が依存深める
『オフラインキャンプ』を企画した向陽台(こうようだい)病院の院長は、キャンプの目的は「オフラインでも楽しいことがあることを知ってもらう」ことだと話します。
向陽台病院には、スマホ・ゲーム依存に悩む人たちが相談に来ます。

向陽台病院 臨床心理士 辻翔太さん「ゲームがやめられないという相談は非常に増えました。学校の中で傷つき体験をしていたり、友達とうまくいかなかったり、お勉強でうまくいかなかったり、嫌な体験を沢山していると、なかなか学校という場が安全に過ごせなくなってきている」
学校が嫌になりゲームやスマホに居場所を求めることで学校から足が遠のき、さらにスマホやゲームへの依存が深まると言います。
辻さん「学校にいけないとか、授業に集中できない。昼夜逆転。それから多く見られるのが暴言。ゲームをやめさせようとする親との葛藤の末に暴力をふるってしまう」
こうした状況を変えるため、現実世界の楽しさを改めて知ってもらおうと開かれたのが今回が2回目の開催となった『オフラインキャンプ』でした。

参加者「アニメが見たいなと思うことはあったけど、部屋で話すことも楽しかったので、ゲームとかやりたいと思う気持ちは少なかったですね」
保護者にとっても、有意義な2日間になったようです。
保護者「家族だけでは解決できないところ、外から踏みにくいところに一歩踏み込んでくれている感じがします」
子どもたちの「また参加したい」という声を受け、病院側は、来年の開催も検討するということです。














