各地で稲刈りが本格化する中、籾(もみ)と分離したあとに出る稲わらの野焼きを防止しようと、青森市で「稲わら焼却ゼロ」に向けパトロールが行われました。
農家にチラシを手渡す様子
「わら焼きの防止、有効利用しようということで農家のみなさん忙しいと思うけど、呼びかけしています」
青森市浪岡で行われたパトロールでは、県や農協などの機関が稲わらを堆肥などとして有効活用することで、焼却ゼロを目指そうと生産者に呼びかけました。
稲わらを野焼きする「わら焼き」は、発生する煙が交通障害などの原因となります。
このため県は、2010年に「わら焼き」を防止する条例を整備して、一時は県全体で25%だった稲わらの焼却率を2023年に1.1%にまで減少させました。
東青地域県民局 地域農林水産部 荒関雅彦 部長
「まだ一部でわら焼きがされていますので、最終的な目標はわら焼きがゼロ100%有効利用になると思います」
肥料や資材の価格が高騰していることもあり、県は水田への「すき込み」による土づくりや、家畜の飼料として有効活用するよう呼びかけています。