水俣病の症状があるのに患者と認めないのは不当だとして、50代の男性が熊本県に認定を求める裁判を熊本地裁に起こしました。

提訴したのは熊本県水俣市出身で宇城市に住む大戸迫智(おおとさこ さとし)さん(59)です。

大戸迫智さん(59)「薬を飲んでも頭痛などが治らない。早く水俣病に認めてもらいたい」

訴状などによりますと、大戸迫さんは手足の変形や歩行が難しいなどの症状があり、母親が妊娠中に水俣湾の魚介類を多く食べていました。

そのため大戸迫さんは、1975年と2007年に水俣病の認定を申請して、2回目には「胎児性患者の疑いがある」との医師の診断書も提出しましたが、県は「漁業従事者や認定患者が親族にいない」などを理由に棄却しました。

現在、大戸迫さんは3回目の認定申請中ですが、「このままでは認定に時間がかかるとして、裁判を起こしました。