熊本県内の高校で、スタントマンの実演を通じて自転車事故の危険性を学ぶ交通安全教室が開かれました。

この交通安全教室は、自転車を安全に利用してもらうために、JA共済と警察が協力して、毎年県内の高校などで開かれています。

この日は熊本県芦北(あしきた)町の芦北高校グラウンドで、193人の生徒が見守る中、自転車に乗ったスタントマンが時速40キロで走ってきた乗用車にはねられる様子を実演。

また横断歩道の手前で停止した乗用車の横をバイクがすり抜け、横断歩道を渡っていたベビーカーがはねられて子どもが死亡した事故の再現や、トラックの内輪差による巻き込み事故などの実演も行われ、自転車事故の危険性を生徒たちに訴えました。

県内では去年、自転車が関係する事故が504件起きていることから、警察は「自転車は車の仲間であり、乗用車と同じ左側を走るなど交通ルールを守ってほしい」と話し、全国的に自転車が関係する死亡事故の過半数が頭に致命傷を負っていることを踏まえて、ヘルメットの着用も呼びかけています。