香川県高松市は、イノシシが出没したという通報の件数が8月までに急増しているとして注意を呼びかけています。

高松市によりますと、今年8月までのイノシシ出没の通報件数は120件と、直近5年間の平均の7割増となっていて、通報件数が同じ時期で40件と少なかった去年の3倍にまで増えています。

高松市内では、特に香川町、屋島、峰山で通報件数が増えているということです。

7月21日には屋島の登山道で、男性がイノシシに指とふくらはぎを噛まれ、また今月(9月)1日には牟礼町で夫婦で夜釣りをしていた女性がイノシシに体当たりされ転倒してけがをするなど人身被害も2件発生しています。

野生鳥獣対策連携センターでは、「昨年度は野山に餌が豊富にあったため、イノシシがあまり人里に出てこなかったが、今年度は個体数が増加し、野山の餌が減少したことにより、人里に出没するようになった」と推測しています。

高松市ではイノシシに出会った時の対応方法として
・何もせず、放っておく
・ゆっくりと後退し、静かにその場を立ち去る
・威嚇したり、追い払おうとしない
などと呼びかけています。