山口県下関市の済生会豊浦病院が山口大学医学部と連携して迅速な遠隔病理診断ができるシステムを県内で初めて導入しました。


病理診断は手術中に組織を採取しがん細胞のひろがりなどを判断し摘出する範囲を決める重要な診断です。

手術中の迅速な対応が必要ですが済生会豊浦病院には医師不足から病理医がおらず、手術体制は整っているもののほかの病院を紹介せざるを得ないケースがでていました。


こうした課題を解決するために導入されたのが迅速遠隔病理診断システムです。

山口大学医学部と高速インターネット回線でつなげ、採取した組織を医学部の病理医が迅速に診断することが可能となりました。

導入費用、およそ2000万円には、国の補助金を受けました。

3月の導入以来、3つの症例でこのシステムを利用したということです。
過疎地域の医師不足解消への一手に期待されています。