小田凱人選手「僕も同じように答えると思う」

小川彩佳キャスター：
パラアスリートはスーパーヒーローという言葉、小田選手はどうお考えですか？

小田凱人選手（車いすテニス パリパラリンピック金メダリスト）：
僕も完全にメイアウイ選手に同感です。聞かれたら僕も同じように答えると思います。選手村にいたり、同じ車いす競技の選手たちといても、この障害に対して誰も特に何も思っていないです。僕らはここから這い上がってきたんだみたいな思いもないですし、手伝ってくださいみたいなスタンスでもないです。それ以上もそれ以下もないというか、車椅子に乗ってテニスができるからしているというだけです。
区切られるということに関しては確かに違和感ありますけど、僕も含め選手たちにとっては、車椅子だからこその魅力ももちろんあります。僕もハンディキャップとか言われますけど、否定してきたときもありました。

藤森祥平キャスター：
ただ一方で小田さんは、子供たちから憧れられるヒーローになりたいともおっしゃってますよね。

車いすテニス金メダリスト　小田選手：
そうなんですけど、そこは病気は関係なくて、この病気を持った僕が何も病気を持ってない子供たちから憧れられる可能性もあると思っていますし、何も不自然なことでもないと思っています。これまでは割と車椅子の子供たちに向けてっていう気持ちはありましたけど、今はもうそこは関係なく多くの人に届けたいという気持ちです。

小川キャスター：
パラアスリートである前にアスリートなんだという。

車いすテニス金メダリスト　小田選手：
そうですね。そう思います。

藤森キャスター：
車いすテニスの主な世界大会がこの後こういう形で予定されていますが、9月末のジャパンオープンに出られるんですか？

【主な今後の日程】
9月末　木下グループ ジャパンオープン2024
2025年　全米オープンを制覇すれば生涯ゴールデンスラム
2026年　アジアパラ大会　地元・愛知で開催
2028年　ロサンゼルスパラリンピック

車いすテニス金メダリスト　小田選手：
そうなんです。2週間後、東京であります。

藤森キャスター：
大いに盛り上がると思いますし、2025年の全米オープン制覇するとパラリンピックと併せて4大大会全部獲ることになりますけど、どうですか？

車いすテニス金メダリスト　小田選手：
全米オープンも最年少で獲りたいなと思っていますし、その次のアジアパラ大会は地元の愛知で開催されるので、お客さんであふれかえってほしいです。

小川キャスター：
次、マンダラートを書くとしたら真ん中には何を書きますか？

車いすテニス金メダリスト　小田選手：
真ん中に書くとしたら「世界を変える」とか。競技に縛られないような目標は常に持ってやりたいです。

藤森キャスター：
本当にいろんな枠を超えて、みんなの想像を超えて。続き聞きたいですけど、またマンダラートが完成したらぜひお話聞かせてください。

小川キャスター：
今後の発信も楽しみにしています。

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〈プロフィール〉
小田凱人選手（18）
パラリンピック初出場
シングルス金 ダブルス銀