9月9日は「救急の日」です。これに合わせ、夜間の子どもの救急相談を行った医師など、救急車の適正利用の促進に貢献した個人や団体が県に表彰されました。

宮城県から表彰されたのは角田市の金上病院の安藤由紀子副院長と、青葉区の仙台厚生病院です。

安藤副院長は県医師会の常任理事として夜間の子どもの救急相談に尽力。仙台厚生病院は、救急患者を積極的に受け入れ急性心筋梗塞の救命率向上に貢献したことが評価されました。

金上病院 安藤由紀子副院長:
「高齢化や独居などいろいろな理由で、救急の患者が増えているのも事実。適正利用が進んでいる中でも救急件数は増えていると思う」

金上病院 安藤由紀子副院長

県内では、高齢化などの影響で、2022年の救急出動件数がおよそ12万2000件と10年で2万4000件あまり増加しています。この12万2000件のうち入院や手術の必要がない軽症者の救急搬送はおよそ3万6000件と全体の3割を超えています。

また、救急搬送にかかる時間は平均で49.6分と医療態勢のひっ迫で受け入れ病院が決まらないことなどから10年前よりも8.7分増えています。

県では救急相談ダイヤルを利用するなどして救急車の適正利用を呼びかけています。

県と仙台市では不要不急の救急車の出動を減らすため救急の相談ダイヤルを開設しています。「#7119」が15歳以上の大人対象で看護師が患者の症状を聞き、救急車の出動が必要かどうか判断してくれるものです。また、子どもの救急相談は「#8000」で受け付けています。