青森市出身の世界的板画家・棟方志功の生誕121年を記念したコンサートが青森市で開かれ、志功が作詞した楽曲などの演奏に観客が酔いしれました。

県立美術館が初めて企画したコンサートでは、ソプラノ歌手の中川令子さんを招き、棟方志功が作詞した曲など5曲が披露されました。

志功の自宅にあったグランドピアノの伴奏とともに、約90人の観客は志功の「板画」や「書」などの作品に囲まれながら演奏を楽しみました。

訪れた人は
「高校時代からずっと合唱をやっていて、棟方志功の曲にも慣れ親しんでいるところがあるので、とても懐かしかったです」

会場では、志功の孫の石井頼子さんも登場し、祖父との思い出などを語りました。

志功の孫・石井頼子さん
「(お山参詣について)棟方がお風呂で鼻歌でよく歌っていたものです。私も耳で聞き覚えていた。一番祖父に近い歌がお山参詣だったので、とてもうれしいです。本当に幸せでした。棟方もものすごく幸せだったと思います」

訪れた人たちは生誕121年を迎えた特別な一夜に、あらためて志功の業績に思いをはせました。