岩木川の近くにある青森県弘前市の小学校で、川が氾濫したという想定で高台に逃げる避難訓練が行われ、洪水からの避難と命を守るための術を確認しました。

弘前市立西小学校は岩木川から500mほどの距離に位置していて、浸水想定区域内にあります。6日は児童と教職員約160人が初めて岩木川の洪水を想定した避難訓練を行いました。

子どもたちは学年ごとに分かれ、雨の中での避難を想定して、傘を差しながら徒歩で1kmたらずの高台にある弘前市の斎場を目指しました。途中、長い階段をのぼりながら約15分の想定時間内に避難を完了しました。

6年生の児童は
「ここに来るまでの階段が一番疲れました。ここに来るまでの通路だったり、みんなについていくということを学びました」

「一番は『自分の命は自分で守る』。階段などがあって雨が降っている時は滑ることもあるかもしれないので、気をつけたい」

弘前市立西小学校 齋藤祥子 校長
「いざというときに、どのように(子どもたちを)掌握して、このようにスムーズに動けるかが今後の課題だと思う」

学校では6日の訓練を検証して、今後も年に1回、水害を想定した避難訓練を行っていくことにしています。