福島県立テクノアカデミーの学生が組み立て式の軽飛行機作りに挑戦します。製作するのは人が乗って飛ぶことができる本格的な飛行機で、技術やノウハウを伝授するのはあの室屋義秀さんの技術チームです。
南相馬市にある県立テクノアカデミーではプロジェクトの開会式が行われ、学生たちをサポートする室屋義秀さんがエールを贈りました。
エアレースパイロット・室屋義秀さん「機体を組み立てて、人が乗って飛ぶものを作のは日本で初めて。みんなは第一号機を組み立てた学生として注目される」
学生達が作るのはライトスポーツエアクラフトと呼ばれる組み立て式の2人乗り軽飛行機で、プロジェクトを進める福島県は本物の航空機の製作を通して「次世代航空産業」を支える若手技術者の人材育成を目指しています。
会場には地元、南相馬市の航空宇宙関連企業の技術者も集まり、次世代の空の乗り物について学生達と夢を語り合いました。
深谷茂美記者「こちらが軽飛行機製作のために新しく学校の敷地内に作られた専用の格納庫です。夢の飛行機作りがきょうから始まります」
アメリカから届いたのは数万個にのぼる飛行機の部品。これをマニュアルに沿って学生が組み立てていきます。学生たちの先生は、普段室屋さんの飛行機を整備している航空整備士です。学生達の最初の仕事はアルミニウムの部品に正確に穴を開けることです。
県立テクノアカデミー浜機械技術科2年・松下慎之介さん「自分ではワクワクと緊張とがまじり合っている」
完成までにおよそ2年かかるという夢の組み立て飛行機が福島の空を飛ぶ日を、学生たちは楽しみにしています。
ライトスポーツエアクラフトは日本ではまだなじみが薄いですが、海外では多くの人に愛されているそうで、福島の航空産業のすそ野拡大にも役立ちそうです。
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