生き物の骨格などを観察するために使われる「透明標本」を集めた展示会が、青森県三沢市で開かれています。

三沢市の「県立三沢航空科学館」で開かれている展示会には、透明標本を使った作品を手がける神奈川県在住の作家・冨田伊織さんの作品500点以上が展示されています。

「透明標本」は、魚や動物の骨格に薬品を使って染色して観察する技法で、完成までに早くて数か月、長ければ1年以上かかると言います。

会場には、赤や青で染め上げた「魚」や「爬虫類」などの立体的な透明標本の作品が並んでいて、神秘的な空間が広がっています。

訪れた人たちは浮かび上がった生き物の骨格を通して、生き物の繊細さや美しさを感ていました。

訪れた人は
「こんなにも骨だけでもきれいなんだということがよくわかりました」

「タツノオトシゴとかカメレオンのしっぽがクルンとしているところがすごく似ていて、同じ感じなんだなって感じでした」

『新世界「透明標本」展』は三沢市の県立三沢航空科学館で9月23日まで開かれています。