むし歯の治療後に体調が急変し死亡した当時2歳の女の子の両親が、歯科医院の元院長らに損害賠償を求めていた裁判。9月3日、両親と元院長らとの間で和解が成立しました。

麻酔薬でむし歯治療→体調急変し死亡

死亡したのは、福岡県春日市の山口叶愛ちゃん(当時2歳6か月)。

山口叶愛ちゃんは2017年7月、福岡県春日市の歯科医院で、局所麻酔薬リドカインを使用して歯を削る治療を受けた後、体調が急変し、2日後に搬送先の病院で死亡しました。

治療後、唇が紫色になるなど、娘の異変に気付いた両親が何度も「様子がおかしい」と訴えたものの、歯科医院の院長は「子供にはよくあること」と救命措置を行わず、救急車を呼ぶこともありませんでした。