原子力災害の際、避難する住民を検査するための資材などを速やかに運び出す訓練が、3日、鳥取県鳥取市にある県の原子力防災支援基地で行われました。

訓練では朝8時半に県から連絡を受けて、原子力防災支援基地のシャッターが開けられました。

島根原発から30キロ圏内の境港市や米子市の住民は重大な事故が起これば、集団で避難することになりますが、その際には、基準値を超える放射性物質が付着していないか検査する必要があります。

検査の資材は30キロ圏内との同時被災を避けるため、原発から100キロ以上離れた鳥取市の基地などにコンテナで保管されています。

基地にはクレーン車が入り、検査用の資材や、放射性物質が基準値を超えた場合の除染の資材などを組み入れたコンテナを吊り上げ、トレーラーに積み込みました。

鳥取県 浜田定則 原子力防災監
「本日こうやってコンテナ搬出の訓練をいたしまして搬出手順を確認することができました。引き続きこういった訓練を通じて、避難の実効性を高めて参りたいと思います。」

トラックは避難経路上にある大山町の検査会場に向け出発しました。
こうした基地は江府町にもあり、いざという時に備え訓練を重ねていくことにしています。