「アシストスーツ」をご存じでしょうか?重い荷物を運んだり農作業での負担を軽減したりできるとして近年、注目されています。岡山市内で、全国の企業が開発・販売する「アシストスーツ」を集めた展示施設が期間限定でオープンしました。

(坂井亮太キャスター)
「今年のブドウも良く育ったな。けれど、ずっと上ばかりみていると、肩も腕も凝るな…そんな時に」

(アシストスーツ装着)
「いままでつらかった、上を向いての作業もこのアシストスーツがあればより手軽にできるようになります」

岡山市南区の国道2号沿いにオープンした「アシストスーツミュージアム」です。岡山市の医療用品メーカー「ダイヤ工業」などが開催しました。

アシストスーツとは、ゴムの伸縮性などを活用し人間の動作を支援する機器で、今回は電気を使わない、あわせて12種類の商品を展示・販売しています。

(ダイヤ工業 新市場開拓部門 白神久嗣さん)
「高齢の方々が増えて行く中で、元気に健康で働いてもらうためにアシストスーツは普及をさせていかないといけない」

人手不足などを背景に農業や建設業・介護現場で需要が高まっているというアシストスーツ。会場では、7種類の体験ゾーンを設置し、各社の製品を比較できます。

(坂井亮太キャスター)
「一見、いすに座ってデスクワークをしているようにも見えるんですが、

実は私いま、椅子に座っていないんです。

これは『archelis(アルケリス)』というアシストスーツで、立ち仕事の負担を軽減してくれるスーツなんです」

立ち仕事が多い工場や医療現場で活用が期待される「archelis」です。膝を軽く曲げると腿や脛が固定され体重を分散。メーカーによると腰への負荷が最大41%軽減されるといいます。またより使い勝手を追求した商品も。

(ダイヤ工業 新市場開拓部門 白神久嗣さん)
「インナータイプのアシストスーツ『UT-Rise』という商品になっています。これは作業着の中に着ていただけるので、より衣服に近いようなものにしている」

生産性の向上と作業負担の軽減を目指す多種多様なアシストスーツです。このミュージアムは11月30日まで開かれています。

(ダイヤ工業 新市場開拓部門 白神久嗣さん)
「プラスアルファで着るっていうのが、皆さん抵抗あると思うんですけど、どんどん『生活』『仕事』に溶け込んでいくモノづくりをすることによって、より身近な存在になって『着るのが当たり前の社会』になっていけばいいなと思います」