台風10号に伴う大雨の影響で大分県内各地で浸水被害や土砂災害などが確認されています。これまでの被害状況をまとめました。
(加賀其昌記者)「横なぐりの雨となっていて視界が悪くなっています」
(高橋宏明記者)「完全に水に浸かってしまっています」
県内各地に記録的な豪雨をもたらした台風10号。河川のはん濫や土砂災害や発生し、大きな爪痕を残しました。

(糸永敦記者)「国東市安岐町です。川沿いの護岸が大規模に崩落していて道路が跡形もなくなっています」

国東市安岐町では安岐川が増水。護岸がおよそ100メートルわたって崩れました。
(周辺住民)「びっくりしました。どうやってこれを元に戻すんだろうと気になってたまりません」
安岐川流域は浸水被害に見舞われ住民が片付け作業に追われています。
(国東市民)「自然のことだから仕方ない。まだ家の中は手つかず」
(堤遼志郎記者)「佐伯市の浦代港です。流木が流れ込み水面が隠れてしまっています」

佐伯市の漁港には大量の流木が流れ込み船が出航できない状況になりました。
(漁業関係者)「やっぱり困ります」「大きいごみは陸にあげないと出港は無理ですね」
(高橋宏明記者)「観光スポットの金鱗湖です。台風の大雨で水があふれだしすぐそばの旅館の敷地にまで水が流れ込んだ」
由布市湯布院町では金鱗湖の水があふれ、旅館の敷地に流入。浸水した食事処は30日は臨時休業となりました。

(亀の井別荘・池田孝吉支配人)「全部洗剤をかけて今流している作業。衛生面とかその辺の安全を確保しながら、必ず営業は近いうちには再開したい」
佐伯市内の県道ではおよそ50メートルにわたり、土砂や倒木が流れ込む被害が確認されました。
(堤遼志郎記者)「土砂崩れがあった佐伯市の現場です。現在撤去作業が行われています」
重機を使った土砂の撤去作業が行われていますが、復旧のめどは立っていないということです。
(渡辺敬大キャスター)「県道は通行止め・2年前の豪雨と同じ場所が再び被害を受けている」

由布市湯布院町では花合野川が増水。2年前の豪雨被害からの復旧作業が行われていた県道が再び被災しました。
(高橋宏明記者)「湯布院の観光スポット狭霧台へと続く道だが、道路が陥没して通行止めになっています」

県道別府一の宮線では由布市の一部が陥没。全面通行止めとなっています。一方、29日、宮川がはん濫し、一帯が浸水被害に見舞われた湯布院町の川北地区。一夜明け、およそ60センチほどの高さまで浸水したという釣り堀では、営業の再開に向けて片付け作業が進められました。
(釣り堀フィッシングゆふ・福田ゆう店長)「大きなネット貼っているので、ネットで魚が全部は出ていかないようになっている。100%は出来上がっていないが、通常の営業は明日から再開しようということにしている」
(渡辺敬大キャスター)「水道水の濁りを受けて由布市役所では多くの人が水を汲みに来ています」
由布市庄内町では水道水のにごりが発生。市が給水車で対応にあたりました。
(住民)「せっかく台風が通り過ぎても水を飲んで体調が悪くなったなんていうと困るので」
記録的な雨で地盤が緩んでいるところもあり、台風が過ぎ去った後も土砂災害などに警戒が必要です。