これまで、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について“県民の信を問う”と発言してきた新潟県の花角英世知事が、29日の会見で「2年以内には判断ができるのではないか」と述べました。
27日に開かれた国のGX実行会議で岸田文雄総理は、残りの任期で柏崎刈羽原発の再稼働の準備に力を注いでいく考えを示し、9月頭に関係閣僚会議を開いて対応策の具体化に向けて指示を行うと明らかにしました。

これまで国に対して避難道路の整備などを求めてきた花角知事は
「我々が要望していることに対して、いずれ回答なりが順次示されていくんだろうと想像しますけど、それは議論の材料ということであり、県民がどう受け止めるか、柏崎刈羽原発というものに県民がどう向き合うかが、少しずつ固まっていくのではないかと思っています」

柏崎刈羽原発の再稼働については、東京電力から要請があれば応じるという考えを柏崎市の桜井雅浩市長が示していますが、現状で花角知事は「再稼働の議論の材料を集めている段階」で、再稼働を認めるのかどうかの考えを明らかにする具体的な時期は「見通せない」としていました。
― 知事としての任期が、あと2年というのも念頭に?
「そこが念頭にあったから、残りの任期2年以内くらいまでには、さすがに県民の意思というものがはっきりしていくるのではないか。それで私は判断をすることができる」
“県民の信を問う”と繰り返す花角知事。
その材料が少しずつ揃いつつあります。














