旅行会社大手のＨＩＳは３０日、長崎県佐世保市のリゾート施設ハウステンボスの全株式を香港の投資会社に売却すると発表しました。
九州電力など地元５社も全株式を売却します。
ＨＩＳ（エイチアイエス）は３０日、ハウステンボスの全株式２０００万株を香港の投資会社ＰＡＧに売却すると正式に発表しました。
売却額は６６６億６０００万円です。
ＨＩＳは新型コロナの影響で海外旅行客が激減し経営が悪化していて、株式売却で財政改善を図りたい考えです。
また、残りの株を保有している地元５社も全株式をハウステンボスに売却します。
売却額は九州電力が１１６億８０００万円、西部ガスが８７億６０００万円、九電工が４３億８０００万円、ＪＲ九州が２８億２０００万円、西鉄が１４億６０００万円となっていて、譲渡益は特別利益として計上する方針です。
九州経済連合会の倉富純男会長はハウステンボス株の売却について「資本が変わってもその価値が変わることはないものと思っている」「引き続き九州観光誘客の大きなシンボルとして発展に期待したい」とコメントしています。