長崎市中心部のスポーツ施設存続についてです。

長崎市の平和公園は、平和祈念像や、原爆落下中心地碑などがあるエリアの『東地区』と、国道を206号を挟んで ”運動施設” が集中する『西地区』に分かれています。
その『西地区』を通る形で県が進めている道路計画が『長崎南北幹線道路』です。

ルート上にはいくつかのスポーツ施設があり、その再整備に関して、長崎市は『ソフトボール場』や『400メートルトラック』など、一部の施設については ”現地での存続が難しい” とする案を示しました。


「長崎南北幹線道路」は渋滞の緩和などを目的に長崎市中心部と西彼・時津町にかけて計画されている高規格道路です。

ルート上には、『市民プール』や『陸上競技場』などのスポーツ施設が密集していて、長崎市は施設の再配置について協議を重ねて来ました。


田上 富久長崎市長:
「これは動かせない。これはここに置くしかないといったようなものをまず固めて、その後で、それ以外の施設についても順次配置を計画していくといったような考え方で検討を進めています」

このほど市が示した案では──

▽ 『市民プール』は、現在の『陸上競技場』がある場所へ 配置
▽ 『弓道場』や『テニスコートの一部』については、現在の『ソフトボール場』に配置
▽ 『ソフトボール場』と『陸上競技場にある400メートルトラック』については、”現地での存続は難しい” としています。


陸上競技場利用者:
「ちょっと残念だなあとは思います。できるなら残してほしいですよね。場所は便利ですよね。電車でもバスでも来れるというのが」

「走るところはあった方がいいと思うんですけど、あんまりグラウンドにこだわるのもどうかな…。道路が混むのがもっと大変なんで」

田上市長:
「市全体の街づくりの中での『松山地区の位置づけ』っていう、少し広い観点からも、”これまで使っていた” というだけでなくて ”これからどういうものが必要とされているか” という視点でも検討しながら、一つずつ固めていきたいと思います」


それぞれの施設がいつごろ再配置されるかは未定で、『存続が困難な施設』について市は『公園外への移転を念頭に 別途検討する』としています。