岩手県内各地のスイーツをシリーズで紹介する「いまたべたいこだわりスイーツ」。3回目は北上市から、八百屋さんが仕入れた新鮮な食材を使ったスイーツの店です。

北上市諏訪町の目抜き通りに並ぶ商店街。
その一角にあるのが「フルーツきやなぎ」です。


昭和25年ごろに開業した老舗の八百屋は現在、3代目の鬼柳洋さんが受け継いでいます。
店内にはフルーツや無農薬野菜など鬼柳さん選りすぐりの食材が並んでいます。

(鬼柳洋さん)
「この辺、近くにスーパーが大分建っているので、スーパーにないような」「お客とコミュニケーションをとりながら売っていくことを大事にしていました」
(髙橋和人記者リポート)
「そしてきょう、ご紹介するのはフルーツ鬼柳さんの中にある可愛らしい雰囲気のスペース。その名も『やおや果フェ』です」

やおや果フェは鬼柳さんの妹、菊池淑子さんが7年前、テイクアウト専門店としてオープンしました。

(やおや果フェ・菊池淑子さん)
「元々私も八百屋で一緒に働いていたが、旬のフルーツの美味しさとかフルーツを手軽に、気軽に皆さんに召し上がってもらったり、飲んでいただいたりしたいなと思って」

八百屋自慢の食材を、まさに手の届く新鮮そのままに、ジュースを始めとするスイーツに。
POPな看板も商店街に映え口コミで人気が広がっています。

(来店者は)
「娘がおいしいと言っていたので買いに来ました」
「是非来たいと」「おいしそうですよね」

季節に応じてベストの味をと、メニューが変わるやおや果フェのスイーツ。
今のおすすめはと言うと。

(菊池淑子さん)
「今は奥州市のモモになります。(どういった特徴があるんですか?)身がしっかりしていて甘くてジューシーですごくおいしいです。きょうはこれをジュースにします。(いただいても良いですか)お願いします。」

(髙橋和人記者)
「口の中でとろけます。思ったよりさっぱりしています。暑い時期にはぴったりですね」

そして、ジュースと共に人気なのが旬の食材と牛乳などを混ぜたスムージー。
今の季節は枝豆が収穫の時期を迎えました。

(髙橋和人記者)
「枝豆のスムージーなんですってどんな味がするのでしょうか」
「枝豆の旨味がすごいです。こういう枝豆の楽しみ方もあるんですね、おいしい」

北上随一の商店街と言われた諏訪町。
今では空き店舗も目立ちますが、やおや果フェは賑わいの復活の拠点としての役割も期待されています。

(やおや果フェ・菊池淑子さん)
「ここの道を歩いている人たちが気軽に買って飲み歩きしたり、人の行き来が増えればよいな。地域に根差した店をめざしていきたい。八百屋に来る昔からの客、気軽に若い人たちだけじゃなくて、年配客も気軽に来て買ってもらっているので」

八百屋の店頭に並ぶ食材をそのままスイーツに仕上げる特別感あふれる空間。
これから実りの秋に向けて更にラインナップも充実し魅力を増していきそうです。