この夏大量発生のカメムシ。特産のナシやモモの汁をチューチュー吸って“ごつごつ果実”に変形させる厄介な奴。しかし、よくみるとハート型模様やアロハ模様をした愛らしい奴、さらに青りんごみたいな匂いを出す奴も…。謎多きカメムシ。夏休みの自由研究で大発見できるかも!?
カメの甲羅の形に似ていることから、その名がついたという「カメムシ」。
一般には何とも言えない臭いを放つ “不快なヤツ” として知られているムシですが、ナシやモモといった果実の汁を吸い、いま生産者を苦しめています。
収穫のピークを迎えているナシ「幸水」も「カメムシ」に汁を吸われ、ジャガイモのようにゴツゴツとした形に変形しています。
こうした果物の汁を吸うのは「チャバネアオカメムシ」や「クサギカメムシ」といった「果樹カメムシ類」によるものです。
富山県果樹研究センターなどが県内12か所で調査したところ、果樹カメムシ類の発生が過去10年で最も多く、平年の12倍以上という結果が出ました。