ママが当たり前に。妊娠・出産関連情報も当たり前に

清水氏は結婚や出産後に競技を続けられる例が、日本ではまだ少ないと感じるという。
――女子の競技で良い成績を残している種目もありますが、指導しているのは男性が多くなっています。
清水希容氏:
そうですね。(女性は)かなり増えてきて、今は半々にしようねっていうのはありますし、実際に組織としてそういうふうになっていっているのは目に見えてわかるんです。でも、やっぱり家庭の役割を担っているのは女性の方が多いっていうことを聞くことが多いので、「今日ちょっと子どもの面倒があるので行けません」とかっていうのがどうしても出てくる。そこは男性、女性関係ないとは思うんですけども、女性の割合が多い。
実際に私も空手をやっている中で、競技をやっている男性は普通に結婚していくんです。でも、女性アスリートが結婚しているかって言ったら、いなかったんですよ、今まで。誰が最初に言い出すかみたいな感じの流れがあったり、やっぱり一歩目を踏み出すのが怖い。
別に何か言われるわけでもないですし、もちろん全然問題ないんですけど、そういうふうに思ってしまうところがあったりするのをもっと打破して、より良くもっともっと皆さんがそれぞれの幸せで、自分がやりたい、こういうふうになりたいっていう目標や夢をちゃんと実現できる環境作りは大事なのかなって感じています。
――どんなサポート体制や補助があれば、出産を経て戻ってくる選手たちが増えると思いますか。
清水希容氏:
どこに頼ったらいいかがわからないっていうのが一番だと思います。妊娠しているときも、どういう運動をすれば戻りやすいのかとか、母子ともにちゃんと健康な状態で運動をしながら、産後にすぐ戻っていけるようなサポートをどこで受けたらいいのかっていうことを多分大半の人が知らないですし、もちろん私も知らない中で、そういう知識自体をどこに取りにいったらいいのかわからない怖さがやっぱり出てくる。

そこがもっとクリアになってここだったら安心してできるんだとか、こういうところがあるんだっていう情報がもっと当たり前にあれば普通に取りやすいと思うんですけど、表に出てくるのが少ないのかもしれないなっていうのが、やるかやめるかっていう二極になってしまうのかなっていうふうに思います。
――空手の世界からこの問題を解決する提言をしていくこともできそうな気もします。
清水希容氏:
はい、そうですね。私は出産して競技に戻るかどうかはちょっと何とも言えないところではあるんですけど、私自身もちょっと疑問に思っている部分ではあるので、今後の世代の子たちのために少しでも何かきっかけとして活動ができたらいいなと。これはいい意味で変えていけるようにしたいなと自分自身は思っています。
――改めて清水さんにとってのSDGsとはどんなものでしょうか。
清水希容氏:
私の場合は空手を通してSDGs、健康であったりジェンダーであったりっていうところを繋いでいけるかなと思いますので、私にできる私なりの目線でSDGsというところに携わっていきながら、よりよくもっと皆さんが笑顔の多い社会を作っていけるようにできたらいいなと思っています。
(BS-TBS「Style2030賢者が映す未来」2024年8月18日放送より)














