記録的な大雨からまもなく1か月となる中、きょう、松村内閣特命担当大臣が、被害の大きかった被災地を視察しました。
松村大臣は国を上げて復旧に尽力していくとしています。
佐藤真優アナウンサー「今松村大臣が、吉村知事や県職員などから被害状況の説明を受けています」

きょう、松村大臣が訪れたのは、戸沢村蔵岡地区です。
戸沢村は最上川の氾濫により、住宅およそ300棟で浸水被害が確認されています。

吉村知事や戸沢村の加藤文明村長は大臣の視察に同行し、浸水被害を受けた住宅の前で詳しい被害状況を説明するとともに、早期復旧への支援を求めました。
この後、松村大臣は最も多くの住宅被害が確認された酒田市の北青沢地区を訪れました。


北青沢地区では、80代の女性が家族と避難所に移動している最中に行方が分からなくなり、その後、死亡が確認されています。
県の担当者は、地区の被害状況をまとめたボードを使って、「迂回路の設置で集落の孤立化が解消できた」ことなど復旧状況を説明する一方で、今なお、断水が続くほか、がれきが残されたままの場所もあり、避難所で生活する人たちもいるなど現状を伝えていました。

松村大臣は熊本県の出身で、今回の豪雨被害については4年前に発生した熊本豪雨と重ね合わせていたようです。
加藤文明 戸沢村長「熊本と地形が似ているから気持ちがよく分かるのでしっかり対応していく。これからしっかり寄り添っていただけると私は確信した。近々の課題として、生業の再建をよろしくと伝えた」

松村大臣は今後、国交大臣などと話し合い、国をあげて復旧に尽力していくと話したということです。